睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時にいびきをかきながら息苦しそうな呼吸をしたり、一時的に呼吸が止まったり、突然目を覚ましたりすることです。
症状が重い方は、睡眠時に上気道が塞がって窒息状態になるため、日中に居眠りを生じやすくなり、仕事や生活に支障をきたすことはもちろん、居眠り運転、睡眠時の窒息死をきたすケースもあります。近日、長距離運転手の方が睡眠時無呼吸症候群で死亡事故を起こすなど、社会問題になっています。
どんな治療をするの?
睡眠時無呼吸症候群の方の多くが、睡眠時に舌が沈下することにより、気道や喉を塞がることによって生じます。
そのため、下顎を前方に維持させる特別なマウスピースを装着していただくことにより、舌が持ちあがり、気道が塞がるのを防ぎます。 保険内と保険外の装置がありますので、詳しく聞きたい方は一度当院へご来院下さい。
プレオルソいびき

当院ではいびきや睡眠時無呼吸症候群の治療の装置として、新しい「プレオルソいびき」を導入しています。
残念ながら現在は保険対象外の装置となってしまうので自費診療になってしまいますが、保険内装置に比べてメリットがありますので、いくつか紹介させて頂きます。
- 【メリット】
- 素材が保険内装置は硬く痛みがでやすいですが、プレオルソは素材が軟らかく痛みが少ない。
- 保険内装置は強制的に下顎の前方位(下あごを出した状態)で寝ないといけないが、プレオルソは自然の咬合位(咬み合わせ)で寝れるので、違和感が少ない。
- 保険内の装置は下顎を前方位で寝るので顎関節症になったり、歯並びが変化する可能性がある。
- 保険内の装置は舌根沈下を防止する機能がついていないが、プレオルソには付与されている。
いびきの治療に関するご質問
- 保険がききますか?
- 保険内装置と保険外装置があります。保険内装置を希望される場合は、耳鼻咽頭科で検査を受けていただき、紹介状が必要となります。
- 誰でもできますか?
- 残っている歯が少ない方、歯に動揺がある方、顎関節症の方など、適応にならない方もございます。まずはご相談ください。
- どれくらい効果がありますか?
- 睡眠時無呼吸症候群の軽〜中等度が対象となります。重度の方は、耳鼻咽頭科と連携して治療していきますので、ご相談下さい。